「暗号戦争」 吉田一彦

暗号戦争

暗号戦争

近代の暗号の歴史を、実際の事例を紹介しながら辿っていく、というような本。
前半の第二次世界大戦中の話なんかは裏話的な部分が多くて、結構面白かったです。てゆーか旧日本軍の危機管理&情報管理のなってなさが、いっそ笑えます。後半のコンピュータ暗号の方になると、その部分が失われてしまって単なる歴史紹介的な感じになってしまったのは残念。NSAとか使って陰謀っぽい匂いを漂わせようとしてはいるんですが…。まあ、時代が近すぎるとそんなものなのかな。