『カレイドスコープ島 ≪あかずの扉≫研究会竹取島へ』 霧舎巧

閉鎖環境にある島、歪んだ権力者の家と風習、奔走する探偵(役)を嘲笑うように起き続ける事件、ついでに家系図と、確かに霧舎版「獄門島」ですね。これは。図版を入れるところなんかも霧舎っぽいし。なかなかに読み応えもありました。
……しかし、どうにもこうにも話が頭に入ってこないのだよなぁ;霧舎学園ではあのキャラクターのせいかとも思ったし、ドッペルゲンガー宮では、一部にあった難解な論理のせいかとも思ったのですが、もしかすると霧舎と相性が悪いだけなのかもしれないと、ここに来て思い至りました。
うーん。とりあえずもう一冊は読んでみたいと思います。