「サム・ホーソーンの事件簿 I」エドワード・D・ホック

サム・ホーソーンの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

サム・ホーソーンの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

かなりゆっくり読んだので最初の方は忘れてしまいましたが…(爆)、不可能犯罪ばかりを集めた短編集です。
のどかな農村にこそ、犯罪がひそんでいる、というホームズさんの言葉を思い出させるような、不可能犯罪の数々。こういうのを読んでいると、結局のところ、小難しい密室トリックだの叙述トリックだのは、シンプルな密室トリックに勝てないのかなぁ、という気がしてきます。出てくるのはシンプルで、しかもアナログなトリックばかり。動機も殆どがシンプルなもの。それでも…、面白いですからねぇ。
時代や方向性が違うと行ってしまえばそれまでですが…。