「詩集 すみわたる夜空のような」 銀色夏生

詩集 すみわたる夜空のような (角川文庫)

詩集 すみわたる夜空のような (角川文庫)

文章でない言葉の羅列だけで、情景から空気まで描写できるというのは、本当にすごいと思います。
何も考えなくとも、一篇一篇が心に染み入る感覚が心地いいです。
読んでいる途中で、好きな詩に付箋でもつけようか、と思い立ったのですが、結局付箋だらけになりそうな気がして、通読したあとはたまにランダムで開いて読んでいます。

何かがだんだんあいまいに死んでいくようなつきあいより
すみわたる夜空のような孤独を
(p124)