「時を巡る肖像 絵画修復士御倉瞬介の推理」 柄刀一

時を巡る肖像

時を巡る肖像

ミステリとしては微妙。ちょっと見せ方が弱いかな。
一番ミステリとしてよかったのは、最後の「時を巡る肖像」ですかね。
物語としては非常に柄刀らしく。ぬるい気持ちで読めました。
一話目で語られる「天才」の話がちょっとよかったです。あの画家さんはキャラとしてかなり魅力的だと思うので、もっと上手く使えばいいのに。相変わらず柄刀さんはキャラの造形が下手ですね。パスティーシュなんかを見ると、キャラで話を作ること自体が苦手というわけではなさそうなのに。