「『クロック城』殺人事件」 北山猛邦

『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス)

『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス)

物語のために設定された世界観、物語のために設定された館、物語のために設定された人物たち。
よくぞここまで…、というのが正直な感想です。館が事件を起こす、館ものの極値かもしれませんね。実現性はともかく、トリックの大胆さだけは評価出来ます。ただ、館や人物に対して、世界観があまり活かされてない感はありますが…。SEEMとか十一人委員会とかいらないような(または設定したならもっと使うべきなような)
個人的には、ここまで「造られた」ミステリはちょっと苦手かも。