「妖怪大戦争」 荒俣宏
- 作者: 荒俣宏
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
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普通の小説かと思っていたのですが、章だてとか、語り口とか字の大きさとかを鑑みるに、高学年くらい向きの児童書なのかもしれません。ストーリーもいたってシンプル。主人公の少年の成長物語という感じです。
まあ、俺的視点としては、エキストラ参加したシーンがどういうふうに使われるのかとか、それぞれの妖怪の描写とかで楽しめました。あとは魔人加藤(映画ではトヨエツ)が意外と良さげとか(笑)映画が更に楽しみになりましたw
「お喜びください。われらの勝ち戦にございます」
(中略)
「ふはっ!勝ち戦ですと?(略)まったく、アホらしいにもほどがあります!」
大翁は二人を叱りつけるように睨みつけ、また鼻息を、ふはっ、と出した。
「戦争はいかんですよ、戦争は!腹が減るだけです」 (p437)
水木さん(=妖怪大翁)がこの言葉を言うと、妙に含蓄があるのですよねぇ。