「今日を忘れた明日の僕へ」 黒田研二

今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)

今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)

事故の後遺症で、記憶の保存が出来なくなった男が主人公のミステリ。正確に言えば、長期記憶への移行が出来ない、といったところでしょうか。眠ると事故以降の全ての記憶がリセットされてしまい、何も知らない状態に戻ってしまう、という設定。そんなある日、親友の死を知ったことから事態は動きだし…、といった感じ。
設定とその使い方が上手いなぁ、と感じました。あまり詳しく言及するとネタバラしになってしまうので、これ以上は控えますが。
小説としての終わり方も好みだったし。
てか、黒田さん、普通にいいもの書くのですね(笑・初読が「嘘つきパズル」だったので…)