「ストーミー・ナイト」

ストーミー・ナイト [DVD]

ストーミー・ナイト [DVD]

売り文句は、歌も踊りもないインド映画。しかも短い(90分ちょい)。しかもサスペンス。
…うん、嘘じゃない。嘘じゃないね。嘘じゃないけど…。
とりあえず、登場人物がどれもこれも怪しい。
嵐の夜、屋敷で一人留守番をする女。殺人鬼がうろついているというニュースに怯えるのはいいけど、明らかに怯えすぎ。そこへ雨宿りを求めてやってくるサラリーマン風な男は挙動不審で図々しく、すぐにキレては暴力に訴える。何かというと「俺が殺人鬼に見えるか?」と言うのですが、見えます。つーか、殺してるし。ついでに、前半のありえないくらい図々しい行動で、被害者としての資格も充分。そこへ拳銃を持ってやってくる男そのに。刑事と名乗るが、そうは見えない。でもってこれまた暴力的。
歌と踊りが無いといいつつ(確かにミュージカル調ではなかったけど)いきなり歌い出す男はいるし。ついでに踊るし。
文化の違いと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、不思議な映画でした。
三人が揃ってからのサスペンスはなかなか。伏線もそれなりにあったし、真相の意外性も充分。……なんだけどやっぱりねぇ;登場人物の行動がどれもこれも怪しすぎて、イマイチ素直に見れないんですよね…。
あと、タイトルにもなってる「嵐の夜」設定による閉鎖性が活かされてない(ってか考えられてない?)のが残念でした。