「人体密室の犯罪」 由良三郎

人体密室の犯罪 (光文社文庫)

人体密室の犯罪 (光文社文庫)

突然亡くなった病院院長。その体の中では胃と腸が切断されていた…。
謎に惹かれて読んだのですが、解決は意外と普通でした。つか、半ばくらいで最大の謎が解かれてしまうので…。後は何故そんなことになったのか、という動機の部分にあてられていて、しかも最後は微妙にホラーちっくな終わり方だし。あと、文体にも違和感が…。これは書かれた時代というより作者の傾向なのかな。
作者が医学者というだけあって、病院の内部描写やなんかにはリアリティがあるし、殺人方法もリアルだとは思うんですが…。