「図書館戦隊ビブリオン」 小松由加子

殆どが消極的な理由で図書委員になった高校生が、何故か図書館戦隊ビブリオンとなり、悪の組織ネオ・バグフォードと戦う!というシリーズ。
くだらなくて、そこが面白いという典型のような小説ですね(笑) 因みに、最初の的は巨大紙魚怪人。全長30センチの紙魚とか、おっそろしいものも出てきます。二巻ではネオ・バグフォードの幹部とかも出てきて、これまた愉快。
妙にディテールが細かいのもまたいい感じ。高校時代、図書委員を務めていた人間としては、身につまされる部分もあったり無かったり。作者は一応司書資格も持っているらしく、リアリティもそこそこあるのですが(図書館業務とか分類番号とか)、戦隊モノという特徴がその全てを吹き飛ばします(苦笑)
各話の最後に付けられている次回予告もまた面白いです。

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(以下省略)