「図書館戦争」有川浩

図書館戦争

図書館戦争

───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!

う〜ん、図書館員、かっこいい(笑)高校の頃に読んでいたら、もっと真剣に司書を目指したかもしれません。でもこんな世界じゃ、絶対になれないかな;(通常司書も軍事訓練は必須…)
主人公は高校時代に助けてもらった「王子様」(笑)に憧れて図書館隊を志望したスポーツ万能少女。憧れの「王子様」を目指して、鬼教官(チビ)の指導にもめげず、自分の道を突き進むわけです。
どこかで「何故図書館員が戦うのか分からない」とかいう感想を見ました。自分的には全然違和感は無いのですが。物語内で図書館が武装への道を突き進んだ理由も、きちんと書かれているし。やっぱり…図書館が意外に熱いのって知られてないんですかねぇ。
作品内で語られる問題は、デフォルメされてはいるものの、きちんと現在の図書館の問題に通じていて、考えさせられる部分も多々。現実の図書館を架空の戦う図書館に、上手くシフトさせているなぁ、と思います。
図書館員に司書、そして普段図書館を利用する全ての人にお奨めです。
そして続編希望。王子様の正体を知ったときの主人公の反応とか、超楽しみです(笑)