「リヴァイアサン号殺人事件」ボリス・アクーニン

リヴァイアサン号殺人事件―ファンドーリンの捜査ファイル

リヴァイアサン号殺人事件―ファンドーリンの捜査ファイル

パリで起きた謎の殺人事件の犯人を追って豪華客船リヴァイアサン号に乗り込んだゴーシェ警部。しかしそこには怪しい乗客が盛りだくさん(苦笑)そしてそこには、ロシア帝国外交官として日本へ赴任する途中のファンドーリンも乗り合わせていた!
というわけで当然のことながら名探偵はゴーシェ小父さんではなく、このファンドーリン(笑)
豪華客船、謎の仏像、怪しい乗客、そして密室殺人。。。と見事なまでの道具立てとファンドーリンの名探偵ぶりはまさに古典的ミステリ。非常に安心して読める一冊です。
個人的注目点はその豪華客船に乗り合わせた日本人、アオノギンタロー。武家の三男坊(時代設定は明治初期)という設定で、他の登場人物には理解不能な(そして現代の私達にも結構理解不能な)言動を見せて捜査を混乱させてくれます。で、当然彼も疑われるわけですが、、、まあ、その後は読んでのお楽しみ。
とりあえず、その前後での態度の豹変っぷりが楽しいとだけ言っておきましょう。
日本人って(多少の誇張はあれ)こんなふうに見られてたんですねぇ。。。。