「比類なきジーヴス」P・G・ウッドハウス

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

間抜けな主人バーティーと、聡明かつ腹黒な執事ジーヴス、そしてバーティーを取り巻く人々が繰り広げるコメディ。
ジーヴス最高!執事最高!!
何でしょうね、この執事は。何でもお見通し、かと思えば主人が趣味に合わない服を着たくらいで機嫌悪くなってみたり。主人をキチ○イに仕立て上げてみたり。トラブル解決の方法にしても、目的のためには手段を選ばないというか、主人ないがしろにしすぎというか。とはいえ主人と引き離されそうになると阻止するあたり、主人を慕っていないわけでもないようで。うーん、謎です。
朝食前には何があっても動かない、スポーツ(=ギャンブル)に目がないなどなどのバーティーの英国貴族っぷりもなかなか愉快。良い小説でした。