「一度も植民地になったことがない日本」デュラン・れい子

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

月に一回くらいは新書を読みたいんですが、なかなか難しいですね。そもそも、面白そう、と思える新書って少ない。
今回のこの本は、ヨーロッパでの日常会話に登場する「日本人」像の紹介本。なるべく中立的な視点で「紹介」しようとしている点には好感が持てます。が、筆者自身の持つ「日本人」像がちょっと古かったりして、それと「今」のヨーロッパ人を比較したりしてるのがちょっと微妙。「日本もヨーロッパもいいところがあって、どっちも好き!」と言っているわりには、若者に関してはかなりヨーロッパ贔屓だったり。多分、日本の今の若者とはあんまり交流してないんだろうな。
タイトルにもなっている「一度も植民地になったことがない」とか、そういえば、な感じのエピソードもあって、新しい視点は与えてくれます。