「文学少女と飢え渇く幽霊」野村美月

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

文学少女」シリーズ2作目。相変わらず主人公が病んでます。傍観者かと思われた先輩がいきなり絡んできたのには驚きました。主人公の同級生は見事にツンデレです。デレはかなり薄いですが。主人公が振り向いてくれることは無いと思われるので、永遠にツンなのでしょう。文学少女な遠子先輩は相変わらず可愛いです。ただ今回はちょっとキャラクターを発揮しきれてなかったかな?
前回も少々思ったのですが、この作者は「少年少女」を書くのはすごく上手いのだけれど、「大人」を書くのがちょっと上手くない気がします。今回の黒崎さんとかすごく美味しいキャラなのに活かしきれていないような。それならそれで学生しか登場しない話を書けばいいと思うんですが……。ハルヒとか完璧そうだし。
まあ、このシリーズは甘すぎず苦すぎず。結構好きなのでもう少し読んでみようと思います。コーヒー味の和三盆みたいな感じ?……ってそんなんあったら絶対嵌るわ、自分(笑) そこまで好きではないです。