「茨の城」サラ・ウォーターズ

荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)

荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)

荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)

荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)

泥棒仲間<紳士>の計略に参加し、城の侍女として潜り込むことになったスウ。スウの仕えるお嬢様モードも加わった三人の思惑が交差し、運命の歯車が回り出す。
というわけでそりゃもう物語が二転三転。視点も何度か切り替わるので、先がそりゃもう気になります。気になるんだけど……、結局はただの百合小説??歴史小説的な側面もあるし、冒険小説的な部分もあるけど、何小説かと言われれば百合かなぁ。多分、視点がスウに固定されてればもっとミステリっぽかったんだろうけど。残念ながら途中でモードに視点が入って、読者には真相が分かってしまうので。(と言っても何が真相なのやら…)
全体的には…愛憎劇が重かったかな。百合もそんなに好きじゃないし。