「できそこないの男たち」福岡伸一

できそこないの男たち (光文社新書)

できそこないの男たち (光文社新書)

生物と無生物のあいだ」書いた人の新作。前作は厚さに躊躇してたんだけど、こっちは手頃な厚さだったので読んでみた。理系の新書なのにやたら文学的かつエンターテイメント。「暗号解読」とか「フェルマーの最終定理」的な面白さがあります。素晴らしい。妙な母性賛美に陥ってないのも好印象。タイトルは釣りと思っていい。一体どの遺伝子が男と女を分け、その進化(単性生物から多性生物へ)はどのようにして起きたのか?という本です。