「12月のベロニカ」 貴子潤一郎
- 作者: 貴子潤一郎,ともぞ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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…と書くと、レーベルともあいまって、まるでこてこてのファンタジーのようですが(いや、実際そうでもあるのですが)、少なくとも自分にとってはこれは間違いなくミステリです。それも良質の。伏線の張り方も、ひっくり返し方も本当に綺麗で参りました。ファンタジーだと思って気を抜いて読んでたおかげで、ひっくり返った瞬間、本当に何がなんだか分からなかったし(苦笑)既にレーベル自体が叙述トリックかも(笑)
もちろん、恋愛要素を含んだファンタジーとして読んでも、十分に綺麗だし面白いんですけどね。何しろ、8年ぶりのファンタジア長編小説大賞“大賞”受賞作だそうなので。まあ、これから読む人には、何も考えないで読んで欲しいです。ミステリとか、ファンタジーとか何にも考えず。
つか、あれですね。この作者は眠り姫ネタ好きですね(笑)確か前に読んだ短編集にも眠り姫ネタが…。