「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 山田真哉

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

ベストセラーが売れているうちは読まない、というのが自分の勝手なルールだったはずなのですが…、何で買ったんだっけ?(爆)……ああ、そうだ。光文社の採用情報サイトに載ってた「自分たちの半径1kmの話題」というフレーズが妙に気に入ったんだっけ。
何というか…、これは会計学の本というよりは、トリビア本ですね。裏ネタ本ともいう。日常の疑問を会計学の視点から読み解くわけですが、その場では「へー」と感心するものの、翌週には半分以上は忘れていること確実。まあ、作者としても、会計学を学んで欲しいというよりは、知って欲しい程度の気持ちで書いたらしいので、そんなものでしょう。わりと作者の書き方が上手いのもあって、さらさら読めます。
個人的な感想としては、新刊で買う価値は無かったかなー、という感じ。何故あんなにもベストセラーになったのか、まったく分かりません。(販売戦略の勝利?それとも作者が奥様方に受けたから?)トリビア本としては、もっとエピソードが欲しい気がするし、会計学の入門本だったら、もう少し掘り下げがあって欲しい。あと、計算式は横書きにして欲しい。専門用語を減らして、読みやすくするというのは正しいのだろうけど、こういう本では、ちょっとした専門用語「も」分かった気になれるという優越感みたいなのもあって欲しいので…。まあ、やっぱりベストセラーなんかに惑わされてはいけないということかな(笑)