「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 山田真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 331回
- この商品を含むブログ (1042件) を見る
何というか…、これは会計学の本というよりは、トリビア本ですね。裏ネタ本ともいう。日常の疑問を会計学の視点から読み解くわけですが、その場では「へー」と感心するものの、翌週には半分以上は忘れていること確実。まあ、作者としても、会計学を学んで欲しいというよりは、知って欲しい程度の気持ちで書いたらしいので、そんなものでしょう。わりと作者の書き方が上手いのもあって、さらさら読めます。
個人的な感想としては、新刊で買う価値は無かったかなー、という感じ。何故あんなにもベストセラーになったのか、まったく分かりません。(販売戦略の勝利?それとも作者が奥様方に受けたから?)トリビア本としては、もっとエピソードが欲しい気がするし、会計学の入門本だったら、もう少し掘り下げがあって欲しい。あと、計算式は横書きにして欲しい。専門用語を減らして、読みやすくするというのは正しいのだろうけど、こういう本では、ちょっとした専門用語「も」分かった気になれるという優越感みたいなのもあって欲しいので…。まあ、やっぱりベストセラーなんかに惑わされてはいけないということかな(笑)