「謎解き アクセサリーが消えた日本史」 浜本隆志

謎解き アクセサリーが消えた日本史 (光文社新書)

謎解き アクセサリーが消えた日本史 (光文社新書)

国内外におけるアクセサリーの意味や、日本でのアクセサリーの推移を見ていきながら、アクセサリー空白期間の謎に迫る、というもの。
まあ、なかなか面白かったです。時にアクセサリーに関する色々な事例は、豆知識的に楽しめました。難点を挙げるとすれば、本の構成と論理展開に連動性が無いことかなぁ。「謎解き」と銘打っているわりには、だんだんに謎をときほぐしていって、最後に真相を…、みたいな構成では無いのですね、全然。冒頭では、謎を解く6つのカギ、というものをあげていてるのに、その後の構成は時代を追うことを優先していて、それが6つのカギにどう繋がるのかが最後まで分からないんですよね。でもってその結果、最後の結論もイマイチ理解しにくい。構成とか見せ方次第でもっと面白くなるのに、って感じです。
って、またミステリじゃないのをミステリ視点で批評してしまった;;
で、「ブランド大好き日本人。なのになぜ1100年間も指輪をつけなかったのか」の答えは……、「ブランド大好きだったから」になるのかな(笑)いや、本の中ではもっとまともな答えを出していますが。