「図書館内乱」 有川浩

図書館内乱

「図書館戦争」の続編。今回は、主人公及びサブキャラクター達にスポットをあてたエピソードを繋げた短編集とも取れる形式となっています。
もちろん、面白さと勢いは健在。つかキャラクターが相変わらず突っ走ってます。サブキャラの意外な一面と、そしてラストにはついに…（ニヤニヤ）一応ネタバレは避けますが。
図書館についても、相変わらず上手いところを突いてきます。司書が独断で本を処分した現代の焚書事件とか、問題部分のある雑誌の公開方法と保存の両立とか。レファレンス・サービスとか、検閲の是非とかとか。ネタとして多少の古さはあるかもしれませんが、少なくとも多少なりとも図書館界に触れた人間ならニヤリとせずにはいられないネタの連続です。
主人公達の身近にも魔の手（？）がせまり、いよいよ騒がしくなってきた感のある（作中）図書館界。さてさて、図書館の明日は……どっちなんでしょうね。