「生首に聞いてみろ」法月綸太郎

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

今更ながら読んでみた。05年このミス1位作品。……ほんとに?
確かに、ロジックや展開は悪くないし、真相にも意外性はある。けど、あまりに探偵が凡人過ぎる、ような。ゆるゆるした展開と探偵の凡人度のおかげで、探偵による解明の前に真相が見えてしまう。。。意外性が意外性として効いてこない。悩める探偵が辿り着いたのは凡人であること、だったのでしょうか。それでいいのか??少なくともこの事件には鮮やかに事件を斬る名探偵が必要だったと思う。
佳作ではあるものの、傑作とは思えませんでした。残念。新宿を中心とした展開は、非常に身近に感じられて楽しかったんですけどねー。